捺染型資機材についての説明です。

木製と鉄製とアルミ製があり、アルミ製が主流です。
サイズは染めるものによって異なり、小さなものはTシャツ用から大きなものは布団カバーや毛布など、3m×3mを超えるものもあります。
断面の形状も用途によりたくさんの種類があり、着物を染めるための板状のものから、角パイプ、部品を取り付けるための特殊な形状のもの、強度と軽量化を両立させるために工夫されたものなどがあります。
ナイロン製とポリエステル製があり、ポリエステル製が主流です。
糸は、単糸(1本の糸)と双糸(細い糸をより合わせたもの)があり単糸を使用したものは高価ですが染料を通しやすく、双糸のものは安価で丈夫です。
1インチ(2.54cm)あたり何本の糸を使用して織っているかが紗の種類を決めます。
用途により20本/インチから200本/インチ、巾は100cmから300cm位まであり、織ったあとに特殊加工して糸と糸がずれないようにしてあるもの、静電気防止加工など、高機能のものもあります。
感光剤
水溶性の樹脂で、一般的には、乳剤(白いボンドのようなもの)にジアゾ感光剤(黄色い樹脂)を混ぜて使用します。
黒い補強塗料を塗らないで使用するためのものは強度を増すために特殊な樹脂を加えてあり、ピンホール(模様以外にあいてしまう細かい穴)を見やすくするために色を着けてあります。
フィルム
印刷で言う版下で、透明なフィルムに光を透さない絵の具で模様が描いてあります。
捺 染ではトレスと言い、元のデザインを忠実に色分けして色ごとのフィルムをつくります。手作業で行うためたいへん時間がかかります。このためコンピューター でデジタル化して行うことが増えてきましたが、元のデザインがデジタル化されていないことが多くまだまだ時間がかかります。現在でも一部で行われています が、将来はデジタル化されたデザインからインクジェットでダイレクトに染色することが増えていくでしょう。
紫外線(UV)
紫外線(UV)をあてて感光剤を焼き付けます。正確には、水溶性の樹脂を水に溶けないように硬化させます。
紫外線発生装置は高出力の蛍光管、高圧水銀灯、メタルハライドランプ等があり、用途により使い分けています。
黒い補強塗料
ポリウレタン樹脂塗料が一般的に使用されています。使用時に二液を混ぜて使い黒色のほかに用途により透明や青色などがあります。
ポリウレタン樹脂は柔軟性があり、耐薬品性、耐溶剤性、耐摩耗性等に優れており、広く使われております。

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