絵本「石像である私のようなもの」
絵本「青の日々」から1年、結果として「青の日々」は面白くなかった。なんか無理をした感じがして、楽しくなかった気がする。だからと言って今回の「石像である私のようなもの」が楽しかったかと言うとそうでもない。中々うまくはいかないものだ。人生難しい。
絵本「石像である私のようなもの」について (本文の羅列)
これは鼻毛だ。鳥の足に見えるが枝分かれした鼻毛だ。黄色いレモン酒のような海にラベンダーのワインの空だ。そしてピースだが疲れている。 冷静で静かな酒盛りは時を止め何事も起こらない。この顔がいけない。時を止めてしまった。 懐かしのラーメン。「それは終わったんだ」と言って振り返り去って行こうとするも顔に書いてあるからダメよと。 これは言葉で表すものではない。温泉だからだ。 これもそうだ。酒宴だし、難しい話もないし、語る事はない。 これも取り立て語る事はない。 これもそうだ。このままでは語る事もなく終わりそうだ。元々語る事などないのだから自然だ。 これなどは正にそれの典型だ。これについて何を語ると言うのだ。 これは魚だ。だからと言って、何かを語って何だと言うのだ。ふざけるな。 うむ、強いて言えばここには何かがある。それだけの事だ。 ついに終わりが来た。と言っても人生の終わりではなくこの絵本のだ。大げさに言えば苦難の歴史であった。これも絵本の話だが。さて酒でも飲んで寝るか。
第45回東京展・絵本の部に出品。2019年10月8日(火)〜10月14日(月) 東京都美術館にて開催(写真の部)
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