絵本「飲もうぜベイビー」
絵本「石像である私のようなもの」から2年、「石像である私のようなもの」が楽しかったかと言うとそうでもない。中々うまくはいかないものだ。そんなものだぜベイビー。2年もたつと全てがベイビーだぜ。
絵本「飲もうぜベイビー」について (本文の羅列)
ビールで始まり、ワインになり、日本酒で終わりそうになるが、またビールへ戻る。満月は天空にあって、夜はアルコールで満たされていく。さあ、どうする。さて、さて、さて、さて。青い私は飲むと豹変してしまう時がある。例えばこれがそうだ。怪獣というにしては怖くない。どちらかといえば可愛いから側にいてもOKよ。ほほ笑むはごま団子と餃子。紹興酒をみんなで飲むパーティ。このご時世。コロナに強いものが残る。命がけだぜベイビー。光る午後の海で唇だけになって踊ろうぜベイビー。飲んで騒ぐ。飲んで騒ぐ。酒があればすむことだ。ミッキオウ特製のアロハを着て南の海で馬鹿騒ぎをやろうではないか。「命短し恋せよ乙女」恋する時期は短いという。後の人生はなんなんだ。酒を飲もうではないか。早く帰って飲もうぜ。そこのコンビニでビールでも買って飲もうぜベイビー。えー。それはいくら何でもまずいぜベイビー。寒い夜は日本酒が飲みたくなる。米の酒だ。熱燗を飲む。ひたすら飲んで寝てしまう。犬だからといって舐めてはいけない。酒を飲んで騒ぐ。ワンワン、キャンキャン。大変なものだ。でも。今日は静かに飲もうぜベイビー。青ざめていても飲む。とにかく飲む。とはいえ。言うは易しだ。そんなに飲むと翌日が大変。一転して精神の地獄だ。自己嫌悪というか何というか。この状態を思うに、老化で脳の働きがダメになり、世の中の良き事が全てどこかへ行ってしまうのだ。それでも飲むのだ。さて。今日も元気に飲む。馬鹿みたいに飲む。終わりの日まで飲む。ウダウダ言わずに飲む。さあ。今日は終わりの日だ。死は楽ではない。それが過ぎれば永眠だぜベイビー。帰ってきたぜベイビー。ミッキオウはしぶとい。今日も飲む。
第47回東京展・絵本の部に出品。2021年10月7日(木)〜10月14日(木) 東京都美術館にて開催(写真の部)
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